大学時代のサークル仲間との飲み会で“彼女がいる”ことにした話

飲みの誘いは突然に…

大学生だった頃、僕は吹奏楽のインカレサークルで活動していた。
当時、仲が良かったメンバーから先日久しぶりに連絡をもらい、関東に上京したメンバー4人で仕事終わりに飲みに行くことになった。

その中の1人の男性とは3年前に一度軽く会っていた。
あとの2人の女性とは卒団以降会っておらず、7年ぶりの再会だった。

久しぶりの再会

久しぶりの出社の後、お店に着くと懐かしい顔が揃っていた。
みんな大人っぽくなっていて、キャリアウーマン、リーマンっぽい風貌が時の流れを感じさせる。

それぞれの就職先とかは知らないまま卒業しちゃったんだけれど、話を聞くと割と近いIT業界で働いているメンバーも多いことを知った。

結婚した人もいたし、出産した人もいたし、年下の交際相手と入籍待ちの人もいた。同世代の友人が順調にライフステージを進めていることを知って、とても喜ばしいと思う気持ちと、若干の焦りを感じた。

自分はこういう「結婚」や「出産」といった分かりやすいライフステージを、これからも歩むことはないのかもしれない。

そんな僕はというと、交際してもうすぐ2年になる年上の彼氏がいる。

「樹は最近どうなん?彼女いんの?」と話題を振られて、咄嗟に交際中の年上の彼女がいると嘘をついてしまった。

僕は結婚はしていないけど、パートナーと楽しく暮らしているよ、ということが伝えたかった。

写真をせがまれたり、どんな仕事しているのか、同棲はしているのかなど聞かれ、やっちまった…と思いつつ、彼氏のことをベースに最低限のことだけ話してやり過ごした。

転職事情をいろいろ聞いた

僕は入社してから5年くらいずっと新卒の会社で働き続けている。だから、あまり転職界隈のことに詳しくない。

IT系の会社で働いている友人たちは、すでに何度か転職を繰り返しており、今も転職先の会社を探しているそうだ。
僕の会社にも気になっているみたいで、リファラル採用はないのか?など話を聞かれた。

中途の就活だとレファレンスレター(推薦状)を同僚や上司の複数名から書いてもらう場面がでてきたりと、なかなか大変そう。働きながら、ESを書いて、面接受けているのだから本当にすごい。

今の会社でやってることはそれなりに楽しいが、視野を広げるための求人チェックなどはしていきたい。

カミングアウトは突然に…

そんなこんなで酔いも回ってきた頃、男の友人がトイレのため席を立った。
つまり、僕と女性陣2人という構図になった。

話題が僕の彼女の話に戻った。

「年上の彼女さんだと、2年も付き合ってたら結婚してあげないと彼女さん可哀想じゃない?」と、突っ込まれた。たしかに。僕がストレート男性で30半ばの女性と2年間交際したら、結婚を考えていたかも。

でも、今の彼氏とはパートナーシップを結ぶことはできても、結婚はできない。
返す言葉がなかった。安易に嘘をついてしまったことを反省した。

しばらく悩んで、「結婚しないんじゃなくて、できないんだ。俺はゲイで、パートナーは男性なんだ。」とカミングアウトした。

あ、そういうことだったんだ!なるほど!二人はすんなり受け入れてくれた。
「言ってくれてありがとうね!」という言葉と、変わらず質問を繰り返してくれる反応が、ありがたかった。

「ところで、この話ってゆうま(トイレに行っている友人)には内緒にしておいた方がいいよね?」と確認までしてくれた。
しまった、そこまで考えられていなくてカミングアウトのタイミングもミスってしまった。

「積極的にいう気はないけど、隠すつもりもないからバレても問題ないよ」と返答しておいた。

しばらくしてまさるがトイレから帰ってきて、自然と別の話題になった。

旧友との飲み会は楽しいし、考えるきっかけになった

久しぶりに昔に戻っていろいろ話せたし、近況を聞けてとても楽しかった。さすがに一人8000円は高くない?とは思ったけど!w

カミングアウトについては、言ってしまえば、あっけなかった。
もっと気まずくなるかと思っていたけど、拍子抜けするくらい自然に受け入れてもらえて、友人の寛容さに感謝。

それでも、最初から正直に話せなかった自分のことは少しだけ引っかかった。

「隠すつもりはない」と言いながら、僕はまだ場面を選んでいるな、とあとから感じた。

でも、こうやって少しずつでも言葉にしていけたらいい。
またみんなに会える日には、もう少し自然に話せているといいなと思った。

今度は夏前にみんなでバンジージャンプに行こうという話になっている。
バンジージャンプは未経験なので少し怖さもあるが、またみんなに会えるのがとても楽しみだ。