恋愛に求めるものが変わってきた

今年の春に、彼氏と別れた。

久しぶりに独り身になって、今の自分は恋愛に何を求めているのかを考えてみた。
すると、その答えが今と昔で全然違ってきていることに気づいた。今日はそんな変化を、時系列で振り返ってみようと思います。

高校時代

高校生の頃の僕は、年が近くて、自分を好いてくれる人なら、それだけで好意を寄せていたような気がする。

というのも、ど田舎の学生だった僕には、出会いが少なすぎたから。
14歳でスマホを買ってもらってすぐにJack’d(ゲイ向けのマッチングアプリ)をインストールした。本当は18歳になるまではダメなんだけど、それくらい出会いに飢えていた。
でも、実際にアプリに表示されているのは一番近くて十数キロ先、しかもほとんどがおじさん。

当時の自分は、まだ年上の魅力なんて全くわかっていなかった。
だから、なるべく年が近い人を探すんだけど、そうなると100キロ先とかになってくる。距離が離れているからか、チャットしてもスルーされることも多い。だから、年が近い人から返事がもらえるだけで嬉しかった。

そんな中、近くの自動車学校に合宿免許を取りに来ていた、3歳年上のお兄さんと知り合った。彼とは数年間、一度も会ったことがない。それでもJack’dでのやり取りは続き、途中からLINEを交換して、夜中に長電話をしたりもした。

彼も僕のことを好いてくれている気がして、僕も彼が好きになっていった。出会いが限られているからこそ、自分を好いてくれる人がいたら簡単に好きになっていたんだと思う。

大学時代

大学で関西に来てからは、たくさんの人とアプリで知り合った。リアルすること自体が楽しく、友達ができたり、一夜限りの遊びもそれなりにあった。
色んな人と会って話をする中で自覚したのは、ベタだけど、年上で体ががっしりしていて男性性が強い人がタイプだということ。

そんな中、初めて彼氏ができた。正直、性格とかはあんまり見てなくて、外見がタイプで、今を楽しく過ごせればそれでよいという感覚。当時は、自分なりに相手のことを考えているつもりだった。

でも今振り返ると、恋人そのものより、同性の恋人と付き合っているということ自体に浮かれていただけだったのかもしれない。
この時は、話題のカフェや週末の日帰り旅行のことばかりが頭にあった。将来的に一緒に暮らすとかは、まだ全然考えられていなかった。

社会人

社会人になってからは、しばらく恋愛から距離を置いていた時期がある。その間、コロナやリモートワークが背中を押して、あれよあれよという間にだんだんと太ってしまった。

自分が太るにつれて、不思議と惹かれる相手まで変わっていった。いわゆるデブ専になり、気づけば体が大きい人ばかり目で追っていた。逆に、この頃はスリムな人には全く興味が湧かなくなってしまった。

仕事をして経済的に自立したからか、この頃からなんとなく将来をぼんやりと考えるようになる。
「きのう何食べた?」というドラマをきっかけに、恋人と一つ屋根の下で一緒に暮らしたい、という思いが湧いてきた。

この頃の恋人には、しきりに同棲の提案をしていたけれど、結局、同棲の夢は叶わずだった。恋愛に、「将来」という時間軸が入ってきたのは、この頃だったと思う。

そして今

20代後半、僕はついに20キロ近くダイエットし、本格的に筋トレを始めた。
すると不思議なことに、タイプがデブ専から筋肉質な人に変わっていった。
自分が目指している体型を好きになるのか?それとも、自分に似た体型を好きになるのか。そこはあまりよく分かっていないけれど、僕の場合はどうやら連動しているように思う。

今の僕は、ワンナイトで遊びまくる、みたいなのはもうあまり求めていない。真剣に将来を見据えたお付き合いをしてみたい、と思っている。

一緒に暮らしてご飯をともにしたり、しんどいときに支えあえるような、家族になれる人を探している。今の日本では同性同士で結婚はできないけれど、パートナーシップ宣誓制度にも興味が出てきている。


昔は好いてくれることと今が楽しいことが重要だった。けれど歳を重ねたからか、早く落ち着いてしまいたい、みたいな欲が出てきている気がする。

最近は気になる人ができても、すぐに好きになって告白する、みたいなことをしないように意識的に気をつけている。

長く人生をともにできる人を探しているからこそ、恋愛はより慎重になってきたのだと思う。

…と、思っていたのだけど、実はこの話には続きがある。